お子様が生まれる前は、ご実家の和室の一部屋をそのままピアノ室に改造し、 奥様が通いながら教室を開かれていました。
第1子の誕生を控えてご実家でお母様との同居をスタートされますが、 ピアノ教室としての設備の向上や住まいの温熱環境への悩みもあり、
第2子の出産を契機に、1階の全面リフォームを決断されました。

ピアノ教室の遮音性と耐荷重性能の向上、そしてレッスンに来られる生徒さんがリラックスしてレッスンできる心地よい空間づくりが、今回のリフォームの大きなポイントです。
まずは優しく美しくお迎えする工夫。玄関タイルを、雨の日でも滑りにくく安全で美観を高めるタイルに貼り替えました。そして玄関を入った正面の壁には、飾り棚を設置。
お母様が飾られる節句の人形や季節の草花で、より一層心のこもったおもてなしの玄関ホールとなっています。
レッスン室へは玄関から直接アプローチでき、引き戸には教室内が伺えるように透明のスリット窓を設けています。
従来はＭ様の生活スペースを通らないと行けなかったトイレも、レッスン室から直接行けるようになり、「生活ゾーンへの動線がなくなり、生徒さんや保護者の方には気兼ねなくトイレを使っていただけるようになりました」と奥様。
次は、ピアノ教室ならではのリフォーム課題への取り組み。まずはグランドピアノの重量に耐えるように床強度を高めました。
将来もう1台のグランドピアノが入っても大丈夫なように、先々まで考えた床強度の向上を図っています。教室の天井にはピアノ音を程よく吸音してくれる天井材を貼り、床は大理石調のフローリング貼りとしました。
その結果、ピアノの音響効果が高まったそうです。「ピアノの調律師も絶賛する仕上がりで、まるでコンサートホールの様です！」と奥様。
他にも遮音性能を高めるために、外窓の内側にさらに遮音ペアガラスの窓サッシを取り付けています。音漏れはもちろん、外からの冷気の侵入もなくなり、「レッスン生が床でスヤスヤと寝てしまうほど快適な空間です」と奥様。
さらに大量の楽譜類の収納が問題でした。営業担当の東さんが楽譜のサイズや重量なども含めて検証し、楽譜類が無駄なくきれいに収まる強度の高いラックを作り付けました。